2016年11月2日水曜日

2016.10.19-21 『5年 まほろば学習』

この「まほろば学習」は日本の伝統文化を学び、体験し、感じる学習です。日本の古くからの伝統を引き継ぐ京都に行き、「和」にしっかりと親しむ3日間を過ごしました。5つの見学と5つの体験によって学習します。

1日目
1.抹茶体験
活動の一つ目は、抹茶体験です。「三星園上林三入本店」という安土桃山時代から続く老舗のお店で体験させて頂きました。三星園の紋所が茶畑の由来ともなっているとも伝えられているそうです。16代目からのお話はお茶のことだけでなく、これからの大人になっていく5年生の心に響くお話でした。極意を知っているからこそ自分の道を切り開くことができるという言葉を子どもたちはしっかりと受け止めているようでした。
 
 
 
心を込めて茶葉を挽きます。茶葉が石臼の中で粉になっていきました。それを茶筅でたてると美味しそうな抹茶に。底から少し茶筅を浮かせてたてると上手にたてられるというのもお茶の極意の一つだそうです。集中して聞いたことを実践しました。
 
① 平等院鳳凰堂見学                                                                                  
平安時代に藤原頼通により創建された10円玉でお馴染みの平等院。阿弥陀如来像や雲中供養菩薩など平安時代の数々の文化財にも触れその重厚感に歴史の重みを感じました。見学の意欲が高く、他の見学者からも感心されました。
 
② 池坊見学                                                                                  
池坊は4年生の華道教室でお世話になりました。また、6年生でも華道教室があります。まほろば学習では聖徳太子ゆかりの六角堂の見学と、資料館見学、そして生け花のデモンストレーションを見せていただきました。デモンストレーションでは一人ずつ数本のエノコログサをいけさせていただき、一つの作品を作ることができました。なにげない植物でも、人の手、みんなの手によって美しい作品に変わることを体験させていただきました。
 
 
 
 
2日目
③ 二条城見学
徳川家康が築城した二条城。建物面積3300平方メートルの二の丸御殿は国宝及び世界遺産とされており、将軍が大名らに対面した場面が再現されていたり数々の障壁図には様々な工夫が施されていたりしました。「うぐいす張りの廊下」の仕組みを縁の下から実際に見て、その後、二の丸御殿を歩いてキュキュといううぐいすの鳴き声のような音を感じてみました。
 
 
④ 金閣寺見学
 
爽快な秋晴れのもと、金閣舎利殿がひときわ輝いてみえました。足利義満手植えの陸舟の松にも600年の歴史を感じることができました。
 
2 能楽体験(河村能楽堂)
 
 
能という文化が長い間受け継がれていたことの理由として基本に忠実にしながらも生き残るものはその時代時代の変化に対応しながら生きながらえてきたという話を聞きました。
実際に能の舞台に上がり面を付けたり太鼓を叩いたり衣装を着たりしました。また謡(うたい)「高砂」を全員で練習しました。たくさん体験にくる小学生の中でも安田小の子は特に上手でしたと褒めて頂きました。
 
3 上方落語体験
 
夜は旅館に帰りましたがまだまだ体験学習は続きます。落語家「桂文華」師匠が旅館の大広間で楽しませてくださいました。みんなで大笑いをして、楽しい夜となりました。
 
3日目
4 座禅体験・法話(建仁寺)
 
 
4つ目の体験は座禅。座禅のやり方を学び、20分間の座禅体験です。静かな空間の中で心も洗われていく気がしました。人間の心にある煩悩を少しでもなくす、心のクリーニングをする一つの方法であるという座禅。日常の中でも、今という時を大切にしていくこと、感謝の気持ちを忘れないでおくことなどは忘れないでおきたいことだというお話もして頂きました。
 
⑤ 建仁寺見学
 
建仁寺には国宝、重要文化財などの宝物が数多くあります。風神雷神図屏風などを見る事も子どもたちは楽しみにしていました。
 
5 和菓子体験
 
 
 
行きの新幹線の中で聞くと、一番楽しみと言っていた子がたくさんいた「和菓子作り」体験。こし餡の周りにきれいな色の餡を飾っていきました。食べるのがもったいないくらいのきれいな和菓子が出来上がりました。